実家のWindowsパソコン整備計画 ~セキュリティパッチが届かなくなる前に~
  1. 「ノートPCの調子が悪い」と父から相談を受ける
  2. リカバリーして様子見ますかね
  3. Windows Vista は2012年4月10日でサポートが切れることが判明←イマココ!

ということで、これを機に実家の両親が使ってるパソコンの整備計画をたてることにしました。家庭内IT管理者の仕事は突然、しかも遠方からやってくるのです...

Windowsのサポート期間

Windowsのサポートは語りだすと長くなるわりにつまらないので、「サポート期間が切れると、マイクロソフトからセキュリティ対策(セキュリティパッチ)が提供されなくなる」とざっくり認識しとけばいいと思います。詳細を知りたい方は「あわせて読みたい」を参照してください。

両親は仕事でパソコン・インターネットを使っているので、ウィルス感染などせぬよういい塩梅でパソコンを整備するにはWindowsのサポート期間が重要になります。セキュリティ対策が施されていれば本人たちが意識しなくても、ある程度の安全は確保できるので。ここを怠ると、あとで家庭内IT管理者にやっかいな仕事(ウィルス削除やデータ復活)が舞い込むことがあるので注意が必要です。

各Windowsのサポート期間はこちらから確認可能です。この情報が一覧にまとめられたページもありますので、複数OSの管理に悩まれてる家庭内IT管理者の方はあわせてどうぞ。

父のパソコン整備計画 -Windows Vista Home Premiumなノートパソコン-

Windows Vista Home Premiumは2012年4月10日でサポートが切れます。対策は

  1. Windows7にアップグレードする
  2. Windows7がインストールされたパソコンに買い換える

のいずれかですが、前者が意外と高いです(1.5~3万円)。父はノートパソコンの重さに不満を感じていたこともあり、後者を採ることにしました。が、しかし...

一般向けに販売されてるパソコンのWindows 7はHome Premiumばかり

おそらく価格との兼ね合いなのだと思います。比較的安価なこのバージョンは、2015年1月13日でサポートが切れてしまいます。2012年上旬に買い換えても、3年もすればサポートが切れてしまうのは管理者の精神衛生上よくありません。しかし、サポート期間が長いビジネス向けバージョンのWindows 7がインストールされているパソコンは種類も少なく価格も高めです。「予算上げてもらうかな..」と思っていたら、ぴったりな手段がMicrosoftから提供されてました。

Windows Anytime Upgrade

詳しくは公式ページをどうぞ。要は「Windows 7を【機能少なめ、サポート期間短めバージョン】から【機能豊富、サポート期間長めのバージョン】にアップグレードする」ための仕組みです。Windows Vistaの頃から提供されてる仕組みのようです(現在は7に対してのみ提供)。

サポート期間長めバージョンはビジネス向けのProfessionalとEnterprise。うち、Windows Anytime Upgradeの対象なのはProfessionalのみ。Home Premium → ProfessionalへのUpgrade権はMicrosoftからダウンロード版を買うと11,000円程度しますが、Amazonでパッケージ版を買うと8,000円程度と安くなるので、これなら上記対策1.の費用(1.5万~3万)と比べても安上がり、しかもサポート期間が2020年1月14日と間違いなくパソコン本体が先にだめになりそうなくらい長いので安心納得です。

整備計画まとめ

  • 本体はVAIO Yシリーズ (11.6インチ、1.5kgのVAIOが4万円で買えるとは...いい時代になったものです)
  • Windows7をWindows Anytime UpgradeでProfessionalにアップグレード

母のパソコン整備計画 -Windows XP Professionalなデスクトップ-

Windows XP Professionalは2014年4月8日でサポートが切れます。あと2年半弱。パソコン自体は調子もよく不満もないようなので、父の場合とは条件が違ってきます。

Windows 8待ち

不満が無いのでサポート期間ギリギリまで使いつつ、CEO自ら2012年中のリリースを宣言したWindows 8なデスクトップへの買い替えの方向でいきたいと思います。2013年の後半にはWindows 8の評価も定まってくるでしょうから、高評価なら素直に買い替え、低評価なら買い換え後7へダウングレードする方向で。Windows 7 Professional(サポート期間 ~2020年1月14日)にすれば5年以上使えることになるので悪くないでしょう。

自分の買い替えは?

Windowsのバージョン、グレード、サポート期間の複雑さに辟易なので、次回買い替え時こそMacBookにしたいなぁ。

あわせて読みたい:

Windows デスクトップ製品のライフサイクル http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/default.aspx

プロダクト サポート ライフサイクル - 製品一覧 http://support.microsoft.com/select/?target=lifecycle&ln=ja

Windows Anytime Upgrade Windows 7 | Windows http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-7/windowsanytimeupgrade/feature.aspx