9月末に「補助輪とれたっ!」と大騒ぎしてさらに1ヶ月半ほどで、出発やブレーキ含め、完全に 独力 で自転車に乗れるようになりました。練習過程、思ったことなどを残しておきます。
息子スペック
- 4歳男子(保育園年中組)
- 95cm 15kg(クラスでも1、2を争う小柄)
- かなりの運動オンチ
- 長距離走は意外と得意
- 使用機材↓
People(ピープル) NEWいきなり自転車 14インチ キウイ YGA245
練習過程
練習時間
暑さの落ち着きを待って、9月に入ってから練習を始めました。『週末にドカッと』型で、
- のべ2時間 × 3回(9/14~9/29)
- のべ1時間 × 6回(10/5~11/17)
と乗れるようになるまでのべ12時間。時間の内訳↓
- 6時間:補助輪を外した状態でこぎ続けられるようになる
- 1時間:合図に従ってブレーキを操作できるようになる
- 5時間:手助けなしにこぎ出す(出発できる)ようになる
練習方法(1) こぎ続けられるようになる
巷で言われる一番の近道は採らず1に、乗り慣れた自転車の補助輪を外して練習しました。さいわい、大人が操作するための補助ハンドルが付いている自転車だったので2、
- 補助輪なしの状態でこいで進む練習(補助ハンドルで常時支える)
- ↑が慣れたら、ときどき補助ハンドルから手を離して一人で乗る練習(最初はほんの一瞬。1秒、2秒と徐々に伸ばす。)
- 補助ハンドルを自転車から取り外し、一人でまっすぐ進む練習
- カーブで曲がる練習
の順で進めていきました。既にお気づきかもしれませんが、この方法を採ると「大人が常に並走する」という試練と向き合わねばなりません。いやぁ、パパ頑張った。
練習方法(2) ブレーキを操作できるようになる
ここまでのべ6時間、本人も自信がついてきたようなので、続いてブレーキの練習です。ここでは、一人でこいでいる最中に
- 大人の掛け声にあわせて、前を見たまま「ブレーキの準備」をする練習
- 大人の掛け声にあわせて、実際にブレーキをかける練習
の順にやりました。すんなり2.まで辿り着いて拍子抜けでしたが、いつまでたっても「急ブレーキ」しかできなくて見てるほうはヒヤヒヤです。本人は楽しそうでしたが。
練習方法(3) 出発できるようになる
補助輪なしでこいでいけるようになり、急ブレーキもお手の物、と来れば出発だって!と意気込んだのが災いしたのか、ここでかなり停滞しました。
- 大人がサドルを支え、出発時は手で押すなどして補助しつつ出発する練習
- ↑が安定してきたら、「後ろで支えてるフリ」をして子ども一人で出発する練習
- 支えていないことをちゃんと伝えた上で、子ども一人で出発する練習
パパが支えてない -> 失敗! -> もうダメだ~>< のダメなループにはまっていたので、ここは「ウソも方便」で乗り切りました。親の「ここまでくればあと一歩!」という、はやる気持ちと失敗時のがっかり感が子どもの焦りに繋がったのでは..と反省しとります。
雑感
細分化した問題 >>>>> (越えられない壁) >>>>> 大人の感覚
何十年も前に自転車に乗れるようになってしまった父親/母親の感覚的なアドバイスよりも、自転車操縦の手順を事細かに分解して説明、模索する方がはるかに効果的でした。特に
- ブレーキの時の手の動作3
- こぎだしの右足ペダル位置4
を、言葉で説明できたことは手っ取り早かったです。
100の指導より「1つのほめ言葉」、100の失敗より「100の成功」
文字にすると安っぽいし何を今更感がありますが、亀の歩みな息子の練習に付き合ってると「いかんいかん、これじゃやる気でないよね」な声掛けしか出来ていないことがよくありました。
- アドバイスは細分化して事前に、練習の最中はとにかく褒めまくる。どんなことでもいいからとにかく褒めまくる
- 褒める機会を増やすためにも、なるべく失敗しない練習方法を探す
がうまくはまったのかなぁ、と。実際、乗れるようになるまでに派手に転んだのは1〜2回だったように思います。
そして、既にお気づきかもしれませんが、上述の練習法に「常に褒めまくる」を加えると、「自転車で先行する息子に並走しつつ声をかけ続ける」というなんともハードな状況を乗り越えることになります。いやぁ、パパ頑張った。自分で自分を褒めてやりたいと思います(感涙)。
一人で乗れるようになったことですっかり気を良くした息子、週末は家族で自転車ツーリングが最近のお気に入りのようです。こんな風に子どもの世界を広げられる手助けができると嬉しい限り。今後も大いに世界を広げていってほしいものです。
最後に改めて息子へ。よく頑張ったね。自転車に乗れるようになるまで全力で練習してた君はとてもかっこよかったよ。
そして自分へ。いやぁ、パパ頑張った。約5年間の父親業のなかで最大級の達成感を感じております。