「11/22/63」 Stephen King
各方面の評判が非常によく、しかも好みの翻訳家の方による翻訳!と思いきや、翻訳版はハードカバーを一回り小さくしたサイズの上下巻、しかも2段組で文字びっちり。ペーパーバック版で860ページとはいえこの形態は電車読書にはつらいぞ…ということで、洋書の Kindle 版で原著に挑んでみた。今月はヒマさえあればこれ読んでた気がする。
“the past is obdurate”, “the past harmonizes”
2011年から1958年にタイムスリップした主人公が、ケネディ大統領暗殺を阻止するために奔走するー、というのが超ざっくりあらすじ。
頑固で帳尻を合わせようとする過去を変えるの大変っ!エピソードてんこ盛りで面白いのだけど、翻訳を絶賛するレビューにもあるように「古きよきアメリカ」の文化に関する記述がすごく多くて、知識のない自分には読み進めるの大変だった。中盤以降はほとんど筋書きだけ追っかけてた。
小説楽しむにはある程度その舞台背景や文化を理解してないとね、ということを改めて実感させてくれた貴重な1冊にはなった。860ページ原文で読みきれたのは収穫ですな。次の原著はもうちょっと前提知識のある本にしよう…