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2年前に Kindle デビューし、今回購入した Kindle Paperwhite 2013 で2台目の Kindle となりました。
軽さ、電池の持ち、目の疲れなさは Kindle デビュー時の感想そのままですが、以前ブログに書いた日本ストアのコンテンツが読めない問題がようやっと解決したので、個人的には大満足です1。
読書デバイスはまだまだ「専用デバイス」の方が良い
使ってみた感想としては、やはり「軽い」というのと「電池のもちが良い」というのは本当に正義だということ
Kindle Paperwhite 2013雑感 - Future Insight
@gamellaさんのブログを読んでいて、ふとこんな携帯のことを思い出しました。10年以上前に発売された、当時としては目新しかった「ウォークマン一体型携帯電話」。
ケータイWatch ケータイ新製品SHOW CASE - SO502iWM (ソニー)
その後も、ケータイ・ウォークマン・カメラを一台でいけます!な機種はいくつも出ましたが、使いづらさや音質の悪さのせいで結局それぞれを一台ずつ持ち歩いていました。iPhone が出てようやっとそんな「荷物多いよ」状況に終止符打てた方も多かったのでは。
一方、読書デバイスの方はというと、まだまだ「使いづらいから一台ずつ持ち歩く」状況が続いています。スマホやタブレットのアプリでも読めるよ、とは言うものの、専用デバイスの使い勝手からはまだまだほど遠い。通勤の往路と復路、違う本を読むことがこれほど手軽になったのはやはり専用デバイスならでは。
過去はバッサリ切り捨てる Amazon のハードウェア戦略
ただ、蔵書数が100とかならいいですけど、これから1000とかになったときに現状のUIで本を捌ききれるのかはちょっと疑問。
Kindle Paperwhite 2013雑感 - Future Insight
これを改善する(少なくとも Amazon はそれを狙ってると思われる)ための新機能、クラウドコレクションが先日リリースされました。今までもあった本のフォルダ分け機能「コレクション」、その仕分け状況を端末間で共有しましょう、というもの。
Kindle Paperwhite はこの類の「本を読むこと以外の操作」がすごーく苦手(というか実用に耐えない)、しかも Web の管理画面もひどいよね…ということで、スマホで作ったコレクションが専用デバイスにも同期されるのは使い勝手向上です。コレクションと強力な検索機能があれば Gmail 風に使っていけそう。
とはいえ、対象のデバイスはKindle Paperwhite 2013 のみ。2012年モデルにはアップデートが来てないことが、以下のページからも分かります。
- Amazon.co.jp ヘルプ: Kindle Paperwhite(ニューモデル)のソフトウェアアップデート
- Amazon.co.jp ヘルプ: Kindle Paperwhite ソフトウェアアップデート
Amazon のタブレットラインナップである Kindle Fire の方も似たような感じで、1世代前の機種にはアップデートが来ていません。このあたり、ライバルの Apple や Google と違ってますね。Kindle のハードは原価ギリギリ、という話もありますし、旧機種のサポートをバッサリ切っちゃうことでうまく回る仕組みになってるんでしょう。Amazon らしい割り切りとも言えそうです。
最後に:こんな人は買うべき
だらだらと書いてきましたが、
- 本を定価で月に1冊以上買っている人
- 本の置き場所に困っている人
は1台買ってみるべきだと思います。この新しい読書体験にはそれだけの価値があります。一方、
- 上の条件に当てはまらない人
- 本は図書館で借りる人
- 本はブックオフで有料レンタル2する人
は買ってもすぐ使わなくなると思うのでやめておきましょう。サンフランシスコ市立図書館だと1Q84も電子書籍データで借りられるようですが、日本の図書館がそうなるのはいつになるやら…