僕が相場を張るときに心がけている3つの事柄

via 僕が投資に際して心掛けている3つのキーワード - Market Hack

市場と対峙し、売った買ったのなかで稼ごう・儲けようとする行為は、投資というよりは「相場を張る」という言葉、やや博打寄りのニュアンスがしっくりくるのです。ここ数年粛々と行ってる「相場を張る」という行為について、いち兼業投資家が心がけてることを書いてみます。

負けるべき負けに負けてしまわないと、勝てるべき勝ちを掬えない

おおよそ全ての勝負事において、全勝ってできないと思うのです。イチロー選手は3打席1ヒット(通算打率.335)で名選手、羽生善治棋士は3対局2勝(通算勝率0.722 cf.玲瓏:羽生善治 (棋士)データベース)で名棋士。何十年もの間勝負の世界に身を置くトップレベルのプレーヤーでも、「全戦全勝」はできないのです。

だからこそ大事なのは「如何にして負けるか。如何にして傷口を小さくするか」。自分の手法、性格なども踏まえ、1勝9敗でもトータルがプラスになるような負けるべき負けを常に探すようにしています。

理屈を自分で作らないと大きな勝負はできない

ネットに新聞、雑誌、セミナー、メルマガなどなど、投資系はニュースや手法についての情報が豊富です。「この投資雑誌に◯◯が買いだと書いてあった」「先日のセミナーで講師が××は危ないと言ってた」など、二次情報は手に入れたい放題。とはいえ、そうやって仕入れた「他人の意見」をもとに、自分のお金を賭けて勝負ができますか?少なくとも僕はそういう勝負はしたくないです。

それがどんな【屁理屈】であっても構わない、とはいいませんが、他人には理解されなくても自分が納得できるだけの理屈を持つことが大事だと思います。願わくばプロ入団以降一度も変えていないイチロー選手のバットのような、唯一無二の理屈を見つけたいものです。

値動きは自由にならないけれど、時間は自由にコントロールできる

数多の思惑や願望を飲み込んで作られる市場、その値動きにだけ注目して、「100ポイントプラスになったら決済しよう」などと思ったときに限ってそこに達せずに反転したりするんですよね。何度もそういう経験をするとプラスを伸ばしていくことに苦手意識を持ってしまうし、逆にマイナスになってる場合は、目安の損切りラインに達さないからといつまでも損切りせずに身動き取れない、などという事態に陥りがち。

なので、利食いや損切りするときは値動きと同じくらい「時間」を大事にしています。具体的には「ポジションとったら何日以内に必ず決済する」とか、「マイナスのポジションを何時間以上保持しない」などをルールにして、それ以上欲をかかず悔しがらないことを徹底。迷ってばかり、耐えてばかり、といった事態から開放されるし、自由にコントロールできる要素を持つのはとても有用だと思います。

この本にいろいろ教えてもらいました

有名な麻雀放浪記シリーズの後日談的な一冊。中年男性になった主人公が、たまたま出会った大学生に麻雀、博打、人生などについて色々と語る小説です。大学生の立場で読むと実に染みる言葉が多く出てきます。文庫本で手軽に読めるのでぜひ一度手にとって読んでみてください。